Pythonを使って画像の背景を一瞬で消す方法がチート級に簡単すぎた【rembg】

Python基礎

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タイトルの通り、画像背景を一瞬で取り除けるPythonライブラリを紹介します。

概要

使用するのは、rembgというライブラリです。
以下のように、非常に精度高く背景が取り除けることが分かります。

使い方

事前準備

対応するPythonバージョンは以下の通り。

python: >3.7, <3.13

Python 3.13には未対応のようなので注意です。

ライブラリのインストール

CPU動作の場合は以下をインストール

pip install rembg
pip install "rembg[cli]"

普段、pip installするときに見かけないダブルクオーテーションがありますが、気にせずそのまま実行して大丈夫です。
“[]"が含まれているためダブルクオーテーションが必要になっているだけです。

GPU動作の場合は以下をインストール
※onnxruntime-gpuサポート必須です。

pip install "rembg[GPU]"
pip install "rembg[gpu,cli]"

CPU版と同様に、ダブルクオーテーションごと実行して問題ありません。
バッティング回避のため、CPU版とGPU版は両方入れずに片方のみのインストールに留めてください。

サンプルコード

バイト形式で入出力

from rembg import remove

input_path = 'input.png'
output_path = 'output.png'

with open(input_path, 'rb') as i:
    with open(output_path, 'wb') as o:
        input = i.read()
        output = remove(input)
        o.write(output)

PIL(Pillow)で入出力

from rembg import remove
from PIL import Image

input_path = 'input.png'
output_path = 'output.png'

input = Image.open(input_path)
output = remove(input)
output.save(output_path)

Numpy配列(OpenCV、CV2)で入出力

from rembg import remove
import cv2

input_path = 'input.png'
output_path = 'output.png'

input = cv2.imread(input_path)
output = remove(input)
cv2.imwrite(output_path, output)

とても簡単ですね。
機械学習で背景除去をしているためか、PILやOpenCVにも対応しているのがとても好印象です。

試してみた

実際に動かしてみました。

インプットしたのは適当にフリー画像として拾ってきた以下の画像です。

初回実行時は、機械学習モデルがダウンロードされます。

Downloading data from 'https://github.com/danielgatis/rembg/releases/download/v0.0.0/u2net.onnx' to file 'C:\Users\XXX\.u2net\u2net.onnx'.
100%|###############################################| 176M/176M [00:00<?, ?B/s]

実行結果はこんな感じになりました。
ちなみにGPU版(PILで処理)を使用したためか、処理速度はかなり速かったです。

かなり凄いですね・・・正直ここまで精度が高いとは思っていなかったため驚きました。
背景がどこなのかがちゃんと分かっている感じがしますね。

まとめ

rembgというライブラリを使って、Pythonで爆速背景削除をしましたが、いかがでしょうか。

とても簡単かつ高精度で、画像処理とPythonを組み合わせたい方にとっては凄まじいライブラリではないかと思われます。

ここで紹介したインストール後にであれば、CLIからrembgコマンドでPythonを介さずに背景を除去することもできるらしいので、ぜひいろいろ試しながら使ってみてください。

以上です。