【次の一手問題】これが解けたら中上級者!難解な終盤で現れた希望の一筋【将棋】【次の一手001】

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こんにちは、このめです!

今回は「次の一手問題」と題して、私の実戦(将棋倶楽部24より)で出てきた局面をソフトを使って解析していきます。
(自分で考えてみたい方は下にスクロールせず、上の画像から考えてみてください。)
【使用ソフト:Kristallweizen TOURNAMENT】

ソフト検討

本譜

以下が今回私の指した棋譜となります。(私が後手番です。)

今回はこの棋譜の中から、一瞬だけ勝ちになった瞬間を抜粋して、ソフト検討しようと思います。
棋譜全体の解析結果は最後に置いておきます。

問題の局面

こちらが問題の局面になります。
パッと見て、後手側の攻めが際どいように思えます。

後手の攻め駒を見ると盤上には8五の桂、持駒には角と金銀桂。
対する先手は盤上には3二の飛車、7六の香車、持駒に角金があります。

守り駒を見てみると、後手は金銀で片美濃囲いがほとんど崩れていないのに対して、先手は桂香歩でギリギリ守っている印象です。
しかし、後手の持ち駒が打てる隙は少なく、後手の攻めが切れかかっていると見るのが自然だと思います。

ところが実はこの局面、ソフトによれば後手側が勝ちとなっているようです。
以下で見ていきましょう。

ソフト最善手

ソフト最善手は「桂のただ捨て」!

8七桂成から上の棋譜のように進めていくと、先手玉に必至がかかります。後手玉が詰まないことも見越した上ですので、人間業ではありませんね。。。

8七桂成、6九角打が見える人はいても、9五桂打が見える人はなかなかいないのではないでしょうか。
実際、私自身も実戦で8七桂成は読んでいたものの、攻めが繋がらないと判断して断念しました。

しかし、このようにソフトを使って並べてみると、意外と7四の銀が輝いていたり、意外と持ち駒が揃っていたりすることがわかります。
実際に次回同様の局面が現れたときに、これにならってソフトと同様の手が指せるかといえば指せないと思いますが、大局観を養う上で、今回のソフト検討は大いに考えさせられるものがありました。

おまけ

△8七桂成に代えて、△6九角打や△8六桂打も考えられます。
 △6九角打には▲7五香△7九銀打▲9七玉△7五銀
 △8六桂打には▲7八角打△9九角打▲7九玉△7八桂成▲同玉△8七桂成
としても、いずれも後手優勢とはなるものの、まだまだ難解なようです。

評価値(本譜)

棋譜(解析結果コメント付き)

こちらは本譜のソフト解析結果を棋譜コメント欄に付与したものになります。
興味のある方はぜひご覧になってください。

評価値グラフ

本譜の評価値はこんな感じでした。

本譜の評価値

87手目に大きなチャンスがあったのがグラフからお分かりいただけると思います。
(プロ棋士の方々であれば評価値を見ずとも見逃さないのかもしれません・・・)

一致率

こちらがソフトとの一致率です。

一致率 先手 42% = 20/47 後手 45% = 21/46

一致率は比較的高いものの、評価値が安定せず、攻めも無理矢理な感じがあったため反省点の多い将棋となりました。

今回はここまで。強くなるためにもっと頑張りたいと思います。

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