初心者向けUbuntuのディレクトリ構造について
最近Dockerで開発する機会が増え、Ubuntuについてしっかりと理解しなければと思い、超基礎知識であるディレクトリ構造について整理してみました。
備忘録的な扱いですが、ご覧になった方のお役に立てれば幸いです。
/ # ルートディレクトリ
├── bin # 基本的なコマンドラインプログラム
├── boot # 起動に必要なファイル
├── dev # デバイスファイル
├── etc # システム設定ファイル
├── home # ユーザーのホームディレクトリ
│ ├── user1 # ユーザー1の個人ファイル
│ └── user2 # ユーザー2の個人ファイル
├── lib # ライブラリファイル
├── media # 外部メディアのマウントポイント
├── mnt # 一時マウントポイント
├── opt # サードパーティのソフトウェア
├── proc # カーネルとプロセス情報(仮想)
├── root # 管理者のホームディレクトリ
├── run # 一時ファイル(システム起動中)
├── sbin # システム管理用コマンド
├── srv # サーバーデータ
├── sys # システム情報(仮想)
├── tmp # 一時ファイル
├── usr # ユーザー向けプログラムとライブラリ
│ ├── bin # ユーザー用コマンド
│ ├── lib # ユーザー用ライブラリ
│ └── share # 共有データ
└── var # 可変データファイル
├── log # ログファイル
├── mail # メールスプール
└── tmp # 一時ファイル
各ディレクトリ
以下で各ディレクトリについて簡単に説明します。
1. /
システムのルートディレクトリ。
すべてのファイルとディレクトリはここから始まる。
2. /bin
基本的なコマンドラインプログラムが入っている。
例えば、ls
やcp
などの基本的なコマンドがここにある。
3. /boot
システムを起動するためのファイルが入っている。
カーネルなど、起動に必要なものがここにある。
4. /dev
デバイスファイルが入っている。
ハードディスクやUSBなど、デバイスとのインターフェースがここにある。
5. /etc
システムの設定ファイルが入っている。
システム全体の設定を変更する場合、ここを編集することがある。
6. /home
ユーザーごとのホームディレクトリが入っている。
各ユーザーの個人ファイルや設定がここに保存される。
7. /lib
プログラムが動作するために必要な共有ライブラリが入っている。
8. /media
CDやUSBメモリなど、外部メディアのマウントポイント。
9. /mnt
一時的にファイルシステムをマウントするためのディレクトリ。
10. /opt
オプションのソフトウェアをインストールするためのディレクトリ。
サードパーティのアプリケーションがここに置かれることがある。
11. /proc
システムのプロセスやカーネルに関する情報を保持する仮想ファイルシステム。
12. /root
システム管理者のホームディレクトリ。
一般ユーザーはアクセスできない。
13. /run
システムが起動している間に必要な情報を保持する。
14. /sbin
システム管理用のコマンドが入っている。reboot
やshutdown
など、管理者権限が必要なコマンドがここにある。
15. /srv
サーバーが提供するデータを保持する。
例えば、ウェブサーバーのデータがここに置かれることがある。
16. /sys
システムとハードウェアの情報を提供する仮想ファイルシステム。
17. /tmp
一時ファイルを保存するためのディレクトリ。
再起動時に消去されることが多い。
18. /usr
システムで共有されるプログラムやライブラリが入っている。
/usr/bin
: 一般ユーザー向けのコマンドが入っている。/usr/lib
: 各種ライブラリが入っている。/usr/share
: マニュアルやドキュメント、設定ファイルなどが入っている。
19. /var
ログやメール、キャッシュなど、可変データが保存される。
/var/log
: システムログが入っている。問題が発生した時に確認する。
以上です。
追記や訂正があれば適宜更新します。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません