【実戦005】敗着は投了!?大混戦の終盤、ソフト検討で発覚した衝撃の絶妙手! 天守閣美濃vs美濃囲い【右四間飛車天守閣美濃】【四間飛車】
こんにちは、このめです!
今回も実戦ということで、自分の指した棋譜(将棋倶楽部24より)を使って、簡単に自分なりの復習をしていきます。
【使用ソフト:Kristallweizen TOURNAMENT】
ソフト検討
本譜
以下が今回私の指した棋譜となります。(私が先手番です。)
今回は、居飛車左美濃囲いから右四間飛車天守閣美濃への組み換えという、少し気取った(?)指し方をしてみました。
四間飛車側の角の利きから玉が逸れることで技がかかりにくくなりましたが、終盤で上部からの攻めが加わったため、この判断が良かったのかどうかは好みによって分かれると思います。
実を言うと、本当はエルモ囲いを指したかったものの、何を思ったか17手目に7八銀と手が伸びたため、急遽方針転換して左美濃を作り、四間飛車の歩の伸ばしが速かったので、2筋の突破よりも右四間に構えて飛車をぶつけた方がこちらの攻めも速くなると判断して序盤が進んでいきました。
悪手や疑問手が少なくありませんが、今回はその中でも2箇所を「次の一手」としてピックアップし、振り返っていきます。
次の一手
ソフト最善手(79手目)
この局面、本譜は▲4一角打と指しましたが、あなたならどう指しますか?
以下の棋譜例でソフト最善手を見てみましょう。
ソフト最善手は▲4三角打!
これに対して、仮に後手が何も考えずに△6七銀打と指したとすると、▲5二銀打△同金▲同龍の3手詰となります!
本譜のように5四歩と逃げ道を作ろうとしても、6五歩から6四の金をいじめられ、逃げ場が確保できません。
ソフト最善手(93手目)
以下は、本譜の投了図となった局面です。
玉が狭く、すぐにでも詰まされてしまいそうな局面です。
実際、私は9七玉も8八玉も受けなしと見て、投了してしまいました。
しかし、ソフトによれば「投了こそが悪手」だったようで、評価値を見ると先手が1000~1500点ほど良いといっています。
実際にソフト最善手による棋譜を見てみましょう。
もう何が何だかわっぱり訳がわかりません・・・が、6四角成という絶妙手によって、先手側に道が拓けたことだけは確かに言えます。
6四角成以外の手ではこちらからの攻め筋がない上、先手玉も危ない状況ですので、評価値も-2000点と劣勢となるようです。
まさかの馬捨てが好手となり、負けに思われた局面が勝勢だったとは思いもよりませんでした。
こうして見ると8五の桂が光り輝いていますね。
ということで、本譜の敗着は投了。。。なんとも悔しい結果となってしまいました。
評価値(本譜)
棋譜(解析結果コメント付き)
こちらは本譜のソフト解析結果を棋譜コメント欄に付与したものになります。
興味のある方はぜひご覧になってください。
評価値グラフ
本譜の評価値はこんな感じでした。
グラフを見ると、終盤がいかに混戦だったかが一目瞭然です。
一致率
こちらがソフトとの一致率です。
一致率は平凡(悪くない)結果でした。
本局は中盤から終盤にかけて非常に難解だったため、ソフト一致率が低くとも、また勝敗結果がどうであれ、人間的にはなかなか悪くない指し回しができたのかなと思います。
今回はここまで。強くなるためにもっと頑張りたいと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません