【ソフト対ソフト】最新ソフトが頓死!?有利な局面の最善手でまさかの逆転!【横歩取り青野流】【コンピュータ将棋001】

2020年3月26日将棋,ソフト将棋

こんにちは、このめです!

今回は趣向を変えて、将棋ソフト対将棋ソフトの棋譜を見ていきたいと思います。

私は将棋ソフトを動かして新しい発見をするのが好きで、対局が終わればすぐにソフトに解析させ、棋譜の検討をします。また負かされると分かっていながら、最新の将棋ソフトともよく対局します。
何が言いたいのかというと、それほど将棋ソフトを動かすこと(というよりむしろ将棋ソフトが動いているところを見ること)が好きだということです。

このようなやや偏った趣味があるため、暇があればよく将棋ソフト同士での対局をよく見ています。

今回、最新の将棋ソフト同士で対局させた際、「おや?」と思うことがあったため、ここに書いておこうと思います。

【使用ソフト:Kristallweizen NNUE 4.83 64AVX2 TOURNAMENT, Kristallweizen TOURNAMENT (Kristallweizen-200214-avx2.exe), SeoTsume 1.2】

ソフト対ソフト

棋譜

以下が問題の棋譜となります。
(先手:Kristallweizen NNUE 4.83 64AVX2 TOURNAMENT、後手:Kristallweizen TOURNAMENT、一手5秒での対局)

序盤は横歩取り青野流の戦型から始まり、中盤を飛ばしていきなり終盤戦かと思える勢いで激しい戦いとなります。

私の棋力では、途中から何をやっているのかさっぱり分かりません。。。

評価値

対局時のソフトによる形勢判断は以下の通り。
(黒が先手、白が後手です。)

30手目あたりから、先後ともに終止後手指しやすいと評価しているようですが、150手を過ぎたあたりから一気に先手側に評価が触れていることがわかります。

以下、ここに何があったのかを見ていきます。

ソフト検討

【検討用ソフト:Kristallweizen NNUE 4.83 64AVX2 TOURNAMENT, SeoTsume 1.2】

問題の局面

ソフト検討の結果、151手目に先手が2五龍と引いた後の後手側の対応に問題があったようです。
本譜では△7九銀打と打ちましたが、これがどうやら悪手のようだったみたいです。

悪手であるとはいうものの、実際151手目の局面を読ませた時点では、先後いずれのソフトも「7九銀打は次善手(次善手でなくとも候補手)であり、これを打っても互角である」と読んでいます。

ではなぜ悪手であると判断できたのかと思われるかもしれませんが、それはこの手を指した直後にソフト評価値が大きく揺れたからです。

以下が、そのソフトによる形成判断になります。

151手目の評価値
152手目の評価値

わかる方には一目瞭然ですが、7九銀と打ってから明らかに形勢判断が逆転しています。(1手前に比べて時間もかからず、詰みまであると読んでいます。)

将棋ソフトの「詰み〇〇手」というのは、「詰めろや必至など多くの分岐を含めて、最短で〇〇手あれば勝てる」という意味ですので、詰め将棋のような詰みの意味ではありません。
一応本当に詰みがあるのか確認しておきましょう。

詰将棋

以下が、ソフトの読み筋になります。本当に最短21手で詰むのでしょうか。
(余詰が多くありますが、一例として最善手と表示されたもののみを抜粋。)

角をバッサリ切ったり、銀をタダ捨てしたりと、鮮やかすぎますね。
最後は合利かずのような状況で詰みとなります。(どこに合駒をしても龍で取れば詰み。)

詰将棋(脊尾詰)

ちなみに、脊尾詰という巷で最強の詰将棋ソフトと呼ばれるソフトにこれを解かせてみたところ、なんと最短27手詰め!
対局用のソフトが詰将棋ソフトに勝るという異例の結果に。

こちらも余詰が多く発見されましたが、ここでは最短と表示されたもののみ抜粋。

本譜

本譜では、さすがのソフトといえど5秒間にこの難解な詰み筋を見つけることはできず(?)、8七飛車と引きました。

しかし、△同銀成とされた場合、先程と同様の詰み筋を見つけられなければ一気に劣勢となるようですので、このあたりはもはやよくわかりません。。。

解析結果

棋譜(解析結果コメント付き)

こちらは本譜のソフト解析結果を棋譜コメント欄に付与したものになります。
興味のある方はぜひご覧になってください。

評価値グラフ

本譜の評価値は以下の通り。

本譜の評価値

本グラフは、一手5秒の対局だったところ、一手15秒で解析したものになります。

一致率

先手 81% = 72/88 後手 74% = 65/87

さすがソフトですね。当たり前ですが一致率が桁違いです。

今回はここまで。将棋ソフト同士の対局を見るだけでなく、実戦経験を積んだり研究をしたりして、強くなるためにもっと頑張りたいと思います。

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