【実戦003】雁木囲いvs四間飛車穴熊 冷静な対応で中終盤を勝ち切る!【雁木囲い】【四間飛車穴熊】

将棋実戦,将棋

こんにちは、このめです!

今回も実戦ということで、自分の指した棋譜(将棋倶楽部24より)を使って、簡単に自分なりの復習をしていきます。
【使用ソフト:Kristallweizen TOURNAMENT】

ソフト検討

本譜

以下が今回私の指した棋譜となります。(私が後手番です。)

今回は中盤から後半にかけて、(作戦勝ち?ということもあり、)見事に快勝できました!

序盤の駒組みは、こちらが四間飛車から穴熊に囲っていったのに対して、相手は雁木囲いのような囲い。穴熊に囲いたかったのか、新戦法を試したかったのかは定かではありませんが、本来銀がいる8八の地点を金で閉じた雁木囲いの亜種のような形となりました。

今回はうまく指し回せたので、相手がもし違う手を指していたらということを考えながら振り返りたいと思います。

次の一手(序盤)

ソフト最善手(41手目)

まず見ていきたいのは、40手目に後手が3五銀と指した局面。矢倉に対する棒銀の要領で、ずんずんと銀が進んでいきます。
これに対して本譜は先手は3六歩としましたが、4六歩が棒銀の手筋。3五歩と銀を取っても、4七歩成として、と金を作られてしまいます。

ソフト最善の対応は6八角。じっと角を引きつけ、4六の地点を数で守る手です。
後手はこれ以上の攻めが難しく、また先手も手が作りにくいため、ソフト同士では上の例のように膠着状態が続きます。

ちなみに△9四歩▲3六歩には△同銀で問題ないようです。

かなりハードですが、ソフトはこれで問題ないと言っています。(級位者には問題大アリですが…)

ソフト最善手(49手目)

48手目に後手が4二飛車と引いた局面、本譜は▲3五歩と歩を突いてきましたが、ソフト最善手は自然に4六歩打でした。

ソフト同士では後手に500点前後評価値が振れ、この例(棋譜)だけを見れば「なんとなく後手がやれそう」と感じないこともありませんが、人間的にはまだまだ互角だといえます。

中終盤

本譜の中終盤は、ほとんどソフト最善手・次善手と一致しており、うまく冷静に指し回せたかなと思います。

下に本局の棋譜をソフト解析結果付きで改めて載せますが、安い駒(と金)を有効に活用し、4枚以上の駒で攻め最終盤は駒の損得を気にせず詰みを見逃さないという姿勢が功を奏したのかなと思います。
ちなみに、4枚以上の駒で攻めるというのは、将棋の格言の「四枚の攻めは切れない」を念頭に置いたものです。

ちなみに、最近アマチュアからプロ棋士になられて話題となった将棋YouTuberアゲアゲさんの「アゲアゲ将棋教室」というWebサイトを覗くと、「三枚の攻めは切れない」と書かれています。(参考:”将棋の裏格言” アゲアゲ将棋教室
強い方は3枚でも攻めが繋がる場合があるということらしいですが、現状自分にはまだ厳しいところがあるため、まだまだ頑張らないといけないようです。

評価値(本譜)

棋譜(解析結果コメント付き)

こちらは本譜のソフト解析結果を棋譜コメント欄に付与したものになります。
興味のある方はぜひご覧になってください。

評価値グラフ

本譜の評価値はこんな感じでした。

本譜の評価値

一致率

こちらがソフトとの一致率です。

一致率 先手 20% = 10/49 後手 53% = 26/49

ソフト最善手・次善手との一致率53%と高く、何よりも悪手・疑問手0%!なかなか良い結果が出せたのではないかと思います。
(序盤を除けば一致率がより高くなります。)

今回はここまで。強くなるためにもっと頑張りたいと思います。

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